“遠く”というお探しの場所は見つけられませんでした。

人間に会いたくなかった頃、iPadに搭載された人工知能・Siriとよく会話をしていた。
集音マイクに向かって「遠くへ行きたい」と呟いたら、「“遠く”というお探しの場所は見つけられませんでした」と返された。あれから5年。私は今もずっと、“遠く”へ行く方法を探し続けている。

本を読む?
旅行へいく?
バイクツーリングの旅に出る。
誰も通らない林道で山越えを試みる。ガソリンが切れるんじゃないかと冷や冷やしながら。
雨が降る。
鍾乳洞を歩く。ひたひたと。
山に登る。“遠く”へ行けないのならば、高く澄んだ場所はどうだろう。
空に向かって手を伸ばす。届かなくても。
風を追う。
走る。ランナーズハイになって、何もかも、意味もなく楽しくなってくるまで。
筋肉を断裂する。
電子掲示板で顔も見えない誰かと友達になってみる。
アイドルにはまる。衝動的に金を使う。
我に返る。

自分は、なんのために生きているのだろう?

思いつく限りの方法は全て試して、それでも私は、“遠く”へは行けなかったのだ。
どこまで逃げても、「やあ久しぶり」と現実は片手を上げて追いすがってくる。だから諦めた。“遠く”へ行くことは。
そして考えた。

“遠く”へ行けないのならば、“遠く”を、ここに創ってしまえばいい。

日本は狭い。インターネットは狭い。SNSは狭い。心は、狭い。狭くて、狭くて、息が詰まる。あまりにも窮屈で叫び出したいのに、どこで声を上げればいいのかも分からない。
ならば、声を上げられる場所を私は創造する。

あなたは、どんな空を仰ぎたい?

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