WorkFlowyの少しの残酷さに恋をした。

アウトラインプロセッサの話。

削除した言葉は、消えてなくなる。
それが「普通」の世の中。
衝動的に悲しいツイートをしても、デリートボタンを押せば画面上から消滅する。
匿名アカウントで誹謗中傷を吐き捨ててもアカウントごと消せる。
政治家は説明責任を放棄する。
OK、今日も平和だ。
「発言した事実は消えない」と、どんなに理想を持って追及してみたところで、結局、形のないものは消えていく。
たぶん、偉い人は確信的にやっているのだろう。
あらゆる情報がコピーされて流れていく時代に、臭いもの全てに蓋をして塞き止められると信じている。
ため息がでる。
皮肉ではなく素直に。
目の前の、怒りに駆られた人の目くらいは誤魔化せると、動物本能的に解ってやっているように見える。
その生存戦略を、多くの顔のない誰かが真似をする。
醜さを厭わない姿勢は鮮やかだ。
私にはできない。

WorkFlowyに出逢った。

素敵な機能がたくさんあるけれど、それは他のビジネス系ブログが幾らでも書いてくれているだろうから省く。
私が書き留めたいのはただ一つ、WorkFlowyが、昨日の自分が消した言葉を、毎朝、教えてくれること。

「あなたは昨日、一つの言葉を不要と判断して捨て去った」

一つの言葉は自分が削除した箇所。
そんなメールが毎朝、送られてくる。
思考のアップデートの形跡が見えるというのが醍醐味なのだろうけれど、私はとにかく、この「消した言葉を突きつけてくる」センスに心を抉られてしまった。
WorkFlowyの少しの残酷さに恋をした。

画面上で消えていたところで、サーバーには残っているという示唆。
まるで傷ついた心のアーカイブそのものだ。

【おしらせ】
近く、始めようと思っていることがあり、その準備をしています。
更新が滞りがちですが元気にやっています。
読んで頂いてありがとうございます。
あなたと、あなたの大切な人に、いつも良い風が吹きますように。

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アイキャッチ画像はPixabayDevanathさんより。
Thank you for beautiful picture. Your picture remind me joy of creation.

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