【近刊】紅い翼の翻訳家

亡命作家と、絶滅言語の翻訳家
――「存在しない言葉」を届けるふたりの物語

「出版してよ。私が死んだらね」
故人の願いを叶えるため、海を渡るナディア。
遠い島国の山奥の幽霊屋敷に、問題の翻訳家は待っていた。
「ご依頼ですね。高地アーレンベルク語ですか。低地アーレンベルク語ですか」
ナディアには馴染み深い言葉だが、この国の人たちは耳にしたことがないという。
謎の言語を扱う翻訳家の少女と、母語を物珍しがられることに苛立つ作家。それでも誰かに届く形へと編み直す営みは、翻訳なのか――あるいは魂を削る嘘なのか。

著者情報

ナディア・アーレンベルク(幻著)
アーレンベルク北部の狩猟家の町に生まれる。
10歳の時、隣国ヴィッセンへ亡命。
その経緯とアーレンベルク家の歴史を綴った『王の庭師(原題:Gärtner des Königs)』シリーズは祖国で出版を禁じられ、日本などで翻訳出版された。現在はアデルフィル山地の麓、ノルドアーレン県で物語を紡ぐ。
※作中人物です。紙の向こうから物語をお届けします。

久利生杏奈(幻訳)
紅龍渓谷で古い書庫を営む。
ヴィッセン語、アーレンベルク語、鳳華語など、この世界ではあまり聞き慣れない言語を取り扱う。
※作中人物です。紙の奥で言葉をほどき、現実世界へ届くよう編み直します。

発行元 紅龍堂書店
発行日 2026年5月27日
仕様  B6判・並製・160頁
ISBN  978-4-911756-33-1(クリックでコピー可)
定価  本体1,600円+税(税込1,760円)

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