新作
『赤い翼の翻訳家』
 アーレンベルク語版翻訳中

「空を見上げたくなる物語を」

紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)へようこそ。人文・社会科学の本と、荒れ野に寄り添う物語をつくっています。
※ワークライフバランス向上のため、平日17:00以降および土日祝日は、スタッフ全員メールチェック含め全ての業務をお休みしています。
体調不良や家庭の事情などで予告なく臨時休暇をいただくこともございます。何卒ご了承くださいませ。

おじいさんとの三つの約束

景康(かげやす)は、翻訳する本を選ぶとき、三つのポリシーを大切にしてきました。孫の杏奈も胸に刻んでいます。
一つ、世界観を大切に。二つ、物語に国境はない。三つ、理念は時代を超えてゆく。

1.世界観

古いアプリコットの樹の下で、おじいさんは夕焼けに目を細めて言いました。「本は読み終えたら終わってしまう。僕はそれが悲しかった。表紙を閉じた瞬間に、大好きな仲間たちは架空の登場人物へと戻る。どんなに頑張っても、自分は紙の向こうへは行けない。仲間に入れない。そう思うと寂しくて仕方なかった」

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2.物語

旅人さんは言いました。「分断、という言葉が私は怖い。分断とこの指で書いた瞬間から、いよいよ世界が隔てられていくように思えて。『空を見上げたくなる物語を』と聞いたときはホッとしました。やさしい言い回しがあるものだと。人を繋ぐのは物語です。最後の最後まで、人は物語しか信じない」

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3.時代性

紅い龍は、錆びた牙を剥きました。「あんたにあたしの何が解る。過去も知らず、未来も知らず、ほんの一瞬手を差し伸べるだけの気まぐれを『友情』なんて言葉で飾るな。夢物語は人間の茶番だけで充分なのよ。あんたみたいな独りよがりをどう呼ぶか知ってる? 友達? 笑わせないで。通りすがりよ」

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お客様からのよくあるご質問

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