大切なお知らせ

こんにちは、紅龍堂書店です。
年の瀬ではありますが、大切なお知らせがございます。
少し長くなりますが、最後までお読みいただけましたら幸いです。

1.　発売元変更について

これまで瀬谷出版株式会社さんに発売元をお願いしていた紅龍堂書店ですが、2026年度より、独立した出版者として活動することを決めました。
瀬谷さんのご事情により、発売元継続が難しいとのご連絡を受け、発売元を変更するか、あるいは独立するかで、今日まで検討を重ねてまいりました。その上で、今後の刊行体制や判断の在り方を見直した結果、自らの責任において出版を行う体制へ移行することが、現時点では最善であると判断いたしました。

独立後は、弊レーベルのような小規模出版者が日販・トーハンの口座を開設することは現実的に難しく、流通規模は、これまでに比べて限定的になる可能性が高いと考えています。その一方で、今後の出版活動を継続的に行っていくため、来年度以降は、営業や編集の面で信頼できるパートナーとの連携等も視野に入れ、体制の強化を図っていく予定です。
何よりも、作品と読者の皆さまとの関係をより丁寧に築くことを重視し、一冊一冊に責任を持った出版活動を行ってまいります。
今後の刊行予定や体制の詳細につきましては、当ホームページやブログを通じて、随時お伝えしていく所存です。
これまで支えてくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。

2.　電子版について

現在刊行している『毒親絶縁の手引き（改訂新版）』『王の庭師』につきましては、前記の事情によりISBNが変更となる可能性が高いため、一時的に電子版の刊行を見合わせております。
楽しみにお待ちいただいている方には、ご不便をおかけし大変申し訳ありません。
版元直販でダウンロード可能なPDFにつきましては、これまで通り準備を進めてまいりますので、もうしばらくお待ちいただけましたら幸いです。

3.　書斎について

怪我や新型コロナ罹患の影響によりオープンを延期していた「秘密の書斎」につきましては、来年中の本格稼働を予定しております。
この場所は完全招待制とし、基本的には紅龍堂書店の物語世界に登場するパスワードをすべて集めた方、もしくは紅龍堂書店が日頃より敬愛申し上げている方――すなわち、「どのような状況にあっても声を荒げず、対話の可能性を捨てない人」に、招待状をお送りする予定です。
なお、12月18日に発売した『王の庭師』にも、パスワードの欠片が封入されています。お心あたりの方は、ぜひ書籍のどこかに異変がないか探してみてくださいませ。
（限定版をお持ちの方は、内容が重複して恐縮です……！）

4.　ブログについて

最後に、当ブログについて。
以上全ての状況を鑑みて、本記事より、ブログのコメント欄を開放することを決めました。
SNSへの疑問は以前書いたとおりですが、この半年間における各社のポリシーの変遷を見ていても、やはりプラットフォームに依存しない、落ち着いたやり取りのできる場が不可欠だと痛感いたしました。
まずは試験的な運用のため、罵倒や人格攻撃にあたる表現については、あらかじめ制限を設けています。
また匿名性は担保しつつも、対等な会話のためには発言への責任が不可欠と考え、コメント入力時にはメールアドレスのご入力をお願いいたします。
このブログが、誰もが安心して言葉を交わせる場所となり、いつか実際の「秘密の書斎」にも足を運んでいただけましたら、これほど嬉しいことはございません。

末筆ながら、今年も大変お世話になりました。
不確かな環境の中でも、ここまで地に足をつけて進んでこられたのは、他でもない読者の皆さまのあたたかな応援のおかげです。
本当に、どれほど心強かったか。

どうか良いお年をお迎えくださいませ。
皆さまのご多幸を心よりお祈り申し上げております。

来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

紅龍堂書店
一同