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『毒親絶縁の手引き』改訂新版、いよいよ発売へ──制度・法律・AI・支援現場、すべて2026年施行法に対応

大変お待たせいたしました……!
初版から2年。たくさんの応援に支えていただいた『毒親絶縁の手引き』が、ついに改訂新版として生まれ変わります。
いよいよ発売日が2025年11月21日(金)に決定いたしました!

本当はもう少し早く出版したかったのですが、途中で私と柳瀬、五十嵐が新型コロナに罹患したため、後遺症リスクなど加味して一切の業務を2ヶ月止めた次第です。
関係各所には多大なご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
その節は嫌な顔一つせずお待ちいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

改訂新版は「2026年施行法」対応

改訂新版では、2025年に施行された改正戸籍法・改正児童福祉法・不動産新法などに加え、マイナンバーカードの近況、2026年施行予定の共同親権制度まで、一通り反映しています。
また、政府の都合等で変更されたURLをすべて最新版に刷新しました。
(改訂作業のたびに思うのですが、旧URLをブックマークして備えている方もいるはずなので、政府にはぜひ転送設定をお願いしたいところです……。)
その他、ここ数年で急速に台頭したChatGPTなど生成AIのリスクと注意点、さらに支援施設内での二次加害への対応にも踏み込み、より現実的な「逃げ方と守り方」を解説しました。特に後者は、悲しいことですが、昨今のニュースを見る限り、避けては通れないと判断しました。

結果的に16ページの増補となりました。
印刷資材の高騰や円安による物価上昇の影響もあり、やむを得ず本体価格を200円値上げさせていただいております。何卒ご理解・ご容赦いただけますと幸いです。
なお、旧版も十分にご活用いただける内容です。
リンク切れの検索など、最新情報の補完に抵抗のない方であれば、引き続き実用的にお使いいただけます。「自分は旧版で十分かな」と思われる方は、11月21日(金)まで旧版もお取り扱いがございます。併せてご検討くださいませ。
誠に恐縮ながら、旧版は改訂新版の発売と同時に絶版となります。

全国の書店・ネット書店で予約受付中

すでに全国の書店さんでご予約可能です。
ぜひ「応援したい」「推しの書店さん」でのご予約をお願いいたします。書店経由での予約は、地域の本屋さんの支援にもつながります。
もちろん、Amazon楽天ブックスなどオンライン書店でもご予約いただけます。

図書館リクエストも受付中

本書は今後、全国の図書館でも順次導入予定です。
購入が難しい方、または家庭内で書籍を持つことが危険な方は、ぜひ図書館リクエスト制度をご利用ください。
安全な場所で、無料で読むことができます。

電子版は少し遅れて発売予定

電子版も刊行予定ですが、紙版より少し遅れての配信となります。
刊行スケジュールが整い次第、あらためてお知らせいたします。
なお、紙の旧版は11月21日をもって絶版となりますが、電子版につきましては、改訂新版の電子版が整うまでの間、旧版を引き続き配信する予定です。

改訂まで支えてくださった皆さまへ

初版のクラウドファンディングを通じてご支援くださった皆さま、そしてこれまでSNSや口コミで本書を広めてくださった方々に、改めて、心より感謝申し上げます。
改訂版のお知らせをメルマガで初めて発信した際には、緻密な改稿作業が続いており、とりわけ政府のリンク切れの数々にはスタッフ全員「またかこれか!」と頭を抱え、心身ともに疲弊していたのが実情です(そしてコロナに罹患……)。
それでも皆さまが温かく反応してくださり、中には「次にクラファンがあればまた支援したい」とお声を寄せてくださった方までいて……そうした言葉のひとつひとつに励まされ、最後まで手を止めずに走り抜けることができました。
これからも、支援してくださった皆さまの信頼に恥じないよう、丁寧で誠実な本づくりを続けてまいります。

本書を初めて知った当事者の方へ

本書は、加害親から物理的に避難した著者が記した実用書です。
「親から隠して守る」あらゆる手続き・リスク対策を1冊にまとめました。たとえば日本では、戸籍を秘匿しなければ、何回引っ越しても住所が漏洩する可能性が高いです。
メンタルに寄り添う本やエッセイは数多くありますが、制度や手続きをここまで具体的に網羅した「逃げ方の本」は、国内では極めて稀です。
弁護士、警察、引越業者、役所、法務局……関係各所に密に取材し、徹底的に個人情報漏洩のリスクを潰した書籍は、おそらく他にないのではないかと思います。
詳しい制作経緯については、本書のメインライターが別記事にてまとめておりますので、ぜひあわせてご覧ください。いざというとき、法的・制度的な「逃げ方」を知っているかどうかは、生き延びるための分岐点になり得ます。

本当は、こんな本が無くても生きていける社会が実現すれば、それが一番です。ただその美しい未来は、明日には来ません。
本書のメインライターが、人に相談したとき最も絶望した言葉は「お父さんはいつか死ぬんだからさ」だそうです。
「いつか」とはいったい何年後なのか。
今、息が詰まって身動きもできない。何をどうすればいいのか分からない。
考えることすら苦痛な誰かが、本書を手に取れば、機械的に淡々と動き出すことができる。
そういう1冊を目指しました。
新しい『毒親絶縁の手引き』は、11月21日(金)発売予定です。
必要ないに越したことはありませんが、もしお心当たりがあるのであれば、今日、あるいは明日、一瞬ごとを生き延びるための道具にしていただければ幸いです。

紅龍堂書店
久利生杏奈

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