BLOG

こんにちは。
お元気ですか?

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 二十四節気・七十二候
  4. 獺祭魚(かわうそうおをまつる)

獺祭魚(かわうそうおをまつる)

茶器どもを獺(おそ)の祭の並べ方

正岡子規

こんにちは、紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)の久利生杏奈(くりゅうあんな)です。

そうそう、昨日書きそびれたのですが。
七十二候は六世紀に中国から伝わって以来、日本の風土に合わせて自由に編纂され直してきたものです。従って、元はまったく違った名前がついていました。
「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」は、六世紀の中国ではどんな名前で呼ばれていたかというと――

獺祭魚(かわうそうおをまつる)

あれ? どこかで見たことがあるような……?
と思った方は、きっと日本酒通(笑)
そう、獺祭(だっさい)の語源です。蔵元の旭酒造さんの公式HPにも記載がありますが、さらにルーツを辿っていくと六世紀の中国華北地方にまで辿り着くということですね。
獺(かわうそ)の中には、捕まえた魚をすぐに食べずに岸に並べる個体がいて、それが祭りの供え物に見えたことから、「獺が先祖を祭っている!」と驚かれて、季節の名前にまでなったと思うと微笑ましいです。
ちなみにこの魚を並べる様子は転じて、詩文などを作成する際、たくさんの資料を並べ散らす意味にも使われています。冒頭に引用した正岡子規は、自身を「獺祭書屋主人(だっさいしょおくしゅじん)」と別号していたことでも有名です。
その意味で言うと、紅龍堂書店も辺境ながら、典型的な獺祭書店です!
……お部屋を……片付けなければなりませんね……。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。とっても嬉しいです。
きっとまた、遊びにいらしてくださいね。


(twitterを始めました。どうぞお気軽にフォローくださいね。喜々とご挨拶に伺います)

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
(ブログランキングに参加しております。1日1クリック、応援頂けると「ああ、読んで下さっている方がいる」と分かって励みになります。もちろん、記事を面白いと感じて頂けたら……いつもありがとうございます)
  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事