BLOG

こんにちは。
お元気ですか?

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 国内情勢
  4. 【備忘録】安倍総理の無断動画使用について。

【備忘録】安倍総理の無断動画使用について。

こんにちは、紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)の久利生杏奈(くりゅうあんな)です。

あまり汚い言葉は使いたくないですが……
「胸糞悪い」という語彙はこういう時のためにあるのでしょうね。
私の言いたいことは全て、こちらの記事が代弁して下さっていました。自分のための備忘録としても、リンクと、一部引用を残します。音楽家だけでなく、あらゆるコンテンツ産業に関わる者の総意だと思っています。
推しがいる方、何かのファンの方は、ぜひ引用元から全文を読んでみてください。

(総理の)Tweetには、コラボ用のタグも、元のTweetの引用もありません。”星野源”の3文字すらありません。
こういった引用元を明示するのは、他人のコンテンツを使用する場合に行う場合の最低限の礼儀です。絶大な知名度を持つ方であれば、尚更、繊細に気を使う必要があります。なぜならば、安倍総理に比べれば、星野源さんを知っている人は明らかに少数で、さらにコラボ動画のコンテクストを知っている人はもっと少数だからです。あなたが星野源さんやコラボ動画の存在を知らずに、上のTweetを見たときのことを少し想像してみてください。確実にミスリーディングが起こります。これがセッションコラボ用の動画を利用して作られている、という点をこの動画単体からは汲み取る事ができません。
なお、後から別のTweetで補足は行われていますが、このような情報は「積極的に見ようとしない限り見えない」類のものであることに注意してください。

ここまでですでに複数の怒りを感じる理由があるわけですが、最悪なことにまだもう一つあります。それは、コロナ対策の初期に、音楽家や箱(イベント会場)を見捨てる判断を国がしたという背景です。

安倍総理の星野源さんコラボは何が問題だったのか / 音楽家からの視点と分析

……以下は自戒です。

10年前ならいざしらず、今の時代、自分のスタンスを表明せずにものつくり「だけ」を行うことは、非現実的なのかもしれないと考え込みました。
品行方正にしていれば悪用される。
それがこの国の現状。
政府が主導して悪見本を示しているわけですから。
理想はともかく現実はそうなのだと、絶望の把握だけはしておかないと、生き残れないかもしれないと暗澹たる気持ちになりました。厳粛に受け止めて、前を向く必要があります。
実は紅龍堂も、各種コンセプトページに掲げている理念を「書くか」「書くまいか」で、悩んだ時期がありました。
すべて言うまでもないことだと思っていたからです。
「差別表現を使わない」なんて小学生でも分かる良識ですし、まさか出版界がこぞって嫌韓本を刷り、競い合うように売り始める日が来るなんて思ってもみませんでした。
古今東西の歴史を振り返っても、仮想敵を作ることは国民のガス抜きの常套手段です。自分よりも「下」がいる内は人間は安心します。
そうした卑劣な権力への抑止力となるのが出版の真髄だと思っていただけに、プロパガンダが始まったときは心底、絶望しました。
漫画やアニメにしても同様で、溢れかえる萌え絵の問題点については以前も指摘した通りです。とりわけ男尊女卑の価値観を尊ぶのは、昭和の家父長制を至上とする現政権に顕著ですから……
消費されている女性側も悲惨ですが、まともな性教育をして貰えない男の子も悲劇です。女性から嫌われることは言うまでもなく、世界で軽蔑されます。いつか最愛の人をも傷つけるでしょうし。
日本は戦後、経済成長にかまけて教育を疎かにし続けてきました。現代の教育システムは明治時代から変わっていません。
その結果が今です。
売り手市場に流され続けたらこの国は終わります。
ダメなものはダメ、なぜダメなのか、それを版元が率先して伝えていかなければならない時代なのだと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。とっても嬉しいです。
きっとまた、遊びにいらしてくださいね。

よくあるご質問を、FAQにまとめました。
紅龍堂について気になることがございましたら、twitter等でお声かけ頂けると、とっても嬉しいです。

大家さんが千葉県市川市で入居者募集をしています。
「初月家賃無料、ペットもルームシェアも単身高齢者もLGBTQも外国籍も生活保護も前科持ちも当たり前に歓迎」だそうです。詳しいことはリンクからご確認くださいませ。
「自分も物語の世界に飛び込みたい」という方は、とりわけ、大歓迎です。


twitterを始めました。どうぞお気軽にフォローくださいね。

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
ブログランキングに参加しております。1日1クリック、応援頂けると「ああ、読んで下さっている方がいる」と分かって励みになります。もちろん、記事を面白いと感じて頂けたら……いつもありがとうございます。
  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

関連記事