紅龍堂書店、マンションを借ります……?
こんにちは、紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)の久利生杏奈(くりゅうあんな)です。
猫の日ですね!
猫は不思議な生き物です。思いがけない縁を運んできて下さる神様のような存在という印象があるのですが、まさに、という出来事がありました。
話はさかのぼって、バレンタインデー。実は紅龍堂書店では、とんでもないことが起きていました。動揺しすぎて心の整理に一週間かかってしまい、ご報告が奇しくも猫の日に重なるのですからますますもって奇怪と書きながら今もやや混乱しているのですが、
玄関先に落ちていた鍵の存在、覚えてらっしゃいますでしょうか?
あの持ち主、私でした。
意味が解らないですよね! ご説明しますね!
バレンタインデーに大家さんが訪ねてきて、いつになくニヤニヤと不敵な顔で一言、
「杏奈ちゃん、本が溢れて困ってるでしょう? マンションの一室をあげるわ。はっぴー・ばれんたぃーん♪」
「What」
「はいこれ鍵ね」
見覚えのある鍵でした。
「いやね、このあいだ渡そうと思ったんだけど急に入居者さんからトイレが詰まったって連絡が来ちゃって。トイレ放置は可哀想じゃない?」
「そ、そうですね」
「だから今日渡すわね! ハッピー・バレンタイーン♪」
「落ちついてください。バレンタインは4月です」
「杏奈ちゃん落ちついて? 4月はエイプリルフールよ」
「ままま待ってください、そんな、突然マンションの一室だなんて受け取れません頂けません、賃料なんてますます払えません」
「いらないわよ」
「Why」
「実はちょっと持て余してる部屋があるのよ。
隣にクソ偏屈な物書きが住んでるんだけど、そこんちの猫が信じられない大胆な性格で、物書きには懐いてるんだけど、他の誰かが半径5メートル以内に近づくとフーシャーが凄いのね。おかげで誰も住めなくて。今まで数多の猫好きがチャレンジしたけど全滅、みんな血を流してるわ」
話が読めてきました。
「杏奈ちゃん、猫好きよね?」
「は、はい」
「紅龍堂書店の周りってなんでか知らないけど昔から猫が集まってくるわよね?」
「そう……ですね」
「景康さんの行く先々にもなぜか猫が付いて回ってたわよね?」
「おじいさんは猫仙人の異名がありましたから」
「杏奈ちゃんはその孫よね?」
「…………」
冗談だと思いますよね? 私も冗談だと思いました。
見るまでは。
リフォームが、始まっていました……
画像は猫チェックの最中だそうです……
大工さんが近づくにも一苦労だったとか……。
ど、どうなるのでしょう紅龍堂書店。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。とっても嬉しいです。
きっとまた、遊びにいらしてくださいね。
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