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霞始靆(かすみはじめてたなびく)

こんにちは、紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)の久利生杏奈(くりゅうあんな)です。

二十四節気七十二候では雨水も次候。今日から5日間は「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」という季節です。
美しい言葉ですよね。
紅龍堂書店では、店主・景康の古い友人――私は幼い頃から《旅人さん》と呼び親しんでいる方が、最も好きな季節です。
どうしてこの季節がお好きなのですか、と尋ねた時の回答が印象的で、
「『真実なんて知りたくない。見えないくらいがちょうどいい』とする人の心の弱さも、霞を見ていると尊いと感じられるから」だそう。
「『神秘のベール』という形容を最初に編み出した人のセンスが羨ましい。自分では思い及びもしない存在を感じ取って、未知を未知のまま楽しむって凄いことです。私が人間に対して最も畏敬の念を感じるのは、『きっと』こうだと思ったことが『だいたい』あってるという曖昧さなんです。森羅万象全てをつまびらかにしてから物事を判断しようだなんて非効率的ですし、傲慢とも言えます。最初に方針をつけて、直観である程度動ける人間は凄いんですよ。数学者は仮定から逆算して真理を証明していく。あのエネルギーと情熱。何もかも明るみに出していくって、想像以上に辛いことも多い中で、暗中模索できる勇気と機転……」

ところで、霞(かすみ)と霧(きり)の違い、ご存知ですか?
気象学的には視程1キロ以下のものが霧、それよりもさらに薄いものが霞。季語としては、春が霞、秋が霧。言葉の使い方としては、霧は「立ちのぼる」、霞は「たなびく」。霧には夜霧(よぎり)という呼び方がありますが、夜の霞は名称自体が変化します。

「朧(おぼろ)」と。

最後まで読んで頂いてありがとうございます、とっても嬉しいです。
きっとまた、遊びにいらしてくださいね。


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