大家さんからのお願い。不動産の内見は、事故防止のためシートベルトを忘れずに!
こんにちは、紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)の久利生杏奈(くりゅうあんな)です。
コロナウイルスの報道が連日騒がしい中、大家さんが冷めた声で言いました。
「去年、交通事故で何人亡くなったか知ってる? 国内は3215人よ。春の交通安全運動キャンペーンの10日間だけでも57人」
……人間はある種、滑稽な生き物です。
未知のウイルスに大騒ぎする一方で、「明確に危険」だと解っていながら、便利なものは手放さない。生活に「必要」と信じ込めば、3215人の死も透明にしてしまう。
厳密には3215人ですらなくて、世界がもし100人の村だったら、車を所有しているのは最も豊かな7人だけです。残り93人の搾取の上に、未来を売り渡しながら生きているのが私たちですが、その事実は、目に見えないウイルス以上に見えません。
最近の報道の内容は実際、資本主義社会の醜悪さだけを煮詰めたようなものが多いですよねと私が考え込んでいると、大家さんが肩をすくめました。
「少なくともウイルスは平等よね。
人種も性別も年齢も所得も関係なく無作為に襲いかかるんだから。でも交通事故は大抵の場合、車を持てる富裕層が、子どもや交通弱者を殺傷してる。どうにかなんないのかしら……
アタシも他人事じゃないのよね。
みんな『家探し』は不動産屋さんの車で案内してもらうでしょう? でも彼らは不動産営業マンであって、二種免許を持ってるプロの運転手じゃない。タクシーとは違う。営業だから喋りながら運転するのも仕事の内だと思われがちだけど、それで事故が起きてるのよね」
「そうなのですか⁉」
「そうよー。アタシも昔、酷い目に遭ったわよ。後部座席でシートベルトを締めたら、『しなくていいですよ~、窮屈じゃないですか?』とか言い出したあげく一時停止線無視の衝突。接客を履き違えるのも大概にしろって話よね。運転手が同乗者にシートベルトさせるのは義務よ。でもそんな教則本の基礎中の基礎すら徹底されてない会社が大半なの、残念ながらね……。杏奈ちゃんもね、自衛することを忘れちゃだめよ。不動産会社に限らず、知らない人の車に乗るときは必ず一言、声をかけて。
『安全運転でお願いします』って。
そしてシートベルトをするのよ!!!」
最後まで読んで頂いてありがとうございます。身が引き締まりますね……
シートベルト、徹底して参ります。あなたも命を大切に。きっとまた、元気で遊びにいらしてくださいね。
「ペットもルームシェアも単身高齢者もLGBTQも外国籍も生活保護も前科持ちも当たり前にOK」だそうです。詳しいことはリンクからご確認くださいませ。
「自分も物語の世界に飛び込みたい」という方は、とりわけ、大歓迎です。
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