嘲笑する人の脳
こんにちは、紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)の久利生杏奈(くりゅうあんな)です。
心がざわつくことがあったので、以下は自戒も込めて。
インターネットの匿名性は、気軽に人を嘲笑する人を生み出した。物事を斜めに見て、人を揶揄して遊んでしまうのである。ネットでなければ、そんなことをしない人までも。
黒川伊保子『脳科学的に正しい恋愛脳の作り方』KADOKAWA
<中略>
嘲笑しちゃう人の脳を思うと、辛くなる。揶揄する人の脳は、「ヒトは揶揄するもの」だと思い込む。人生、針のむしろになっちゃうだろうに。
学校って、何かと苦手克服を教えますよね。
私自身、子どもの頃は苦手な人とも付き合うように努めてきましたが、大人になってから思うのは、むしろ「苦手な人との距離の取り方」を教えてほしかったですね……
なまじっか「人と仲良くなろう」(それが正しい事)と奨励され続けてきたせいで、今でもつい、苦手な人ほど声をかけてしまいます。
でも結果は疲れるだけ。
「人間の脳は模倣を好む」というのは旅人さんの口癖ですが、どんな理由があったとしても、私は嘲る人にはなりたくありません。
批判はしても侮辱はしたくありません。
それを「綺麗事」だと指差す人とこそ、関わり合いたくありません。
子どもに、そんな背中を見せたくもないですし。
「笑いを書くのは難しい」
紅龍堂マンションの隣室に住んでいる、偏屈な物書きKさんの言葉です。
実は、大家さんのご紹介で一度ご挨拶に伺って以来、たまにお話させて頂いています。
「笑いを書くのはえげつない。
何を笑うかでそいつの本性が知れる。
何を笑わせるかで書き手の底の浅さが知れる。
何を笑えないかで社会の閉塞が知れる。
どうやったって人間の本質が浮き彫りになる。
笑いは頭のいい奴にしか書けないし、頭のいい奴はだいたい嫌な奴だ。
嫌なやつは嘲笑が一番笑いを取りやすいって解ってる。
つまんねえ笑いだ」
自分のコンプレックスを克服するための手段として、嘲笑だけは選ばないでいたいものです。嘲笑って声が大きいですから、それだけで強そうに見えるものですが、張りぼてですからね。
紅龍堂としても、私個人としても、「小さな声こそ出版を」の理念を忘れたくありません。
静かな人が好きですし、自分もそうありたいと思っています。
難しくても。
あなたは、どんな自分になりたいですか?
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