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玄鳥去(つばめさる)

こんにちは、紅龍堂書店(くりゅうどうしょてん)の久利生杏奈(くりゅうあんな)です。

二十四節気は、白露も終わろうとしています。
七十二候では、9月7日~11日が草露白(くさのつゆしろし)、そして12日~16日が鶺鴒鳴(せきれいなく)という季節でした。更新が滞ってしまってごめんなさい。
昨日から21日までの五日間は、玄鳥去(つばめさる)
――夏鳥が帰る頃、紅龍堂でも一つ、いえ二つ、小さな決心をしました。

まず一つは、ブログ運用方針の変更。
八月七日に更新再開してから、前回でちょうど一ヵ月が経ちました。
一ヵ月で思ったのは、この状況でコンスタントにブログ記事を上げ続けるのは率直に困難だという事です。
「この状況」というのは、COVID-19の世界的流行や、それによって浮き彫りになった国力の弱さ、安倍政権の負の遺産、菅内閣(上川法相は早くも、検察庁法改正案の「再提出」を検討しています。残念です)、批判を怠る偏向報道、外資によるインフラ買収、学問の営利ビジネス化、それに伴う国語教科書から小説が消える流れ(これについては入試改革の委細から調べている途中ですが、少なくとも、「文学」を文部科学省がジャッジするという露骨な選別が生じる事は間違いなさそうです)、出版物の総額表示義務化、またそもそも文化予算が国家予算全体の0.1%しか割かれていないという知性への蔑視……
挙げ出せばきりがないですが、剥がれ落ちていく「国家」そのものです。
数日前から、Twitterでは「#出版物の総額表示義務化に反対します」というハッシュタグでデモが行われていますが、とりわけ感じたのは、「“これ以上”文化を壊さないで」という声の悲痛さ。
今に始まった事ではないのですよね。兆候はずっとありました。
亀裂は広がり続けていて、ごく一部の人が必死に警鐘を鳴らしてきたけれど、大半の「無関心」がこれを黙殺した。その結果が今です。亀裂が断裂になり、いよいよ崩落が始まってしまった。
私たちは今、それを黙って見ているか、それでも壊れかけの国を修繕しようと立ち上がるかの瀬戸際にいます。
正直、今年の元旦にブログをつけ始めた当初は、ここまで加速度的に狂気が可視化されるとは思っていませんでした。それこそ平穏無事に、紅龍堂の日常紹介や、季節のうつろいについて書ければいいなと望んでいました。
でも現実は待ってくれません。
思い出すのは、CNNの国際情勢プログラムの主任キャスター、クリスティーヌ・アマンプール氏の言葉。
“There are some situations one simply cannot be neutral about, because when you are neutral you are an accomplice.”
「人は時に中立になりえないことがあります。中立とはすなわち共犯だからです」

そんな折、大坂なおみ選手が全米オープンで優勝しました。
9月14日のNYタイムス一面より、

こちらは、一年前のNIKEのCM。

そして、ご本人の言葉。

勇気を、貰いました。
大坂選手へは、多くの心無い人(恥ずかしい事に、とりわけ日本人)が、「スポーツに政治を持ち込むな」「スポーツ選手はスポーツの事だけ語ればいい」と目を疑うような持論を押し付けていましたが、私は同意できません。
むしろ、全くの逆だと思っています。
大坂選手が、同胞へのヘイトクライムを脇に置いて、傍観を決め込むような人物だったならば、スポーツで大成する事もなかったと思うのです。

紅龍堂は当初より、公式HPのコンセプトで「社会問題に向き合う」と明記しています。
その事を、頬を叩かれたように思い出しました。

七十二候の更新が、ある種の政治意識と並立できないとまでは思いませんが、「五日毎」という頻度に固執するあまり、記事の内容が希薄になっては元も子もありません。けれどこの一ヵ月を振り返る限り、実際、気もそぞろだったと気づいて反省しました。
私がこうしている間にも、大家さんたちは日々、議員とやり取りをしたり文献を調べたり、当然「ではない」権利を守るために動き続けています。そうした必死の責務に触れてしまった後で、何事もなかったかのように振る舞う事が、全く苦痛でなかったと言えば嘘になります。
その事を他でもない大家さんに相談したら、「でも、杏奈ちゃんは記録をつけてくれるでしょう」と微笑まれました。
「直接的には言及しなくても、物語に生かすでしょう」

――それでも、言葉にしなければならない時が、あると思うのです。

悩みましたが、今後は、七十二候についてはTwitterで触れようと思っています。
そしてブログでは、初期にそうしていたように、字数や読者層との兼ね合いでTwitterでは書きづらいタイトな内容(政治も含みます)、また業務日誌を中心に綴って参ります。もちろん、その過程として――例えば時候の挨拶として、七十二候について触れる事もあると思います。
ただ、スケジュールは不定期更新にします。自分の中で考えがまとまらない内に、無理に言葉を綴ろうとするとストレスになりますし、曖昧なものを読んで頂くことが誠実とも思えないからです。とりわけ、表層的に目に留まりやすいブログで、「更新が遅れる」という内容以前の問題でご心配をおかけしたくもありません。
その分、制作業務に邁進してまいります。
このやり方も、始めてみないと上手くいくかはわかりません。当面は『王の庭師』の推敲が追い込みですし、宣伝ページ等も作らなければなりません。
どうか、変わらぬご愛顧を頂ければこの上ない幸いです。

尚、二つ目の小さな決心については――長くなりそうなので、こちらはまた後日。

最後まで読んで頂いてありがとうございます。とっても嬉しいです。
きっとまた、遊びにいらしてくださいね。


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